iPhone 8 以降のiPhoneではUSB Power Delivery (USB-PD) に対応しているので、急速充電が可能です。ワイヤレス充電も気になっていたのですが、急速充電の方が実用的だと感じたので、自分に適したPD対応の電源アダプタとケーブルを購入して実際に充電してみました
USB Power Delivery (USB-PD) とは
USB Type-Cの端子に対応した給電規格の一つで最大100W(20V / 5A)の電力供給が可能です
製品では1つのUSB-Cポートから最大100Wに対応したAnker PowerPort Atom PD 4(今は製造していません) があります
USB-PDに対応した電源アダプタとケーブル、を使えば対応機器(iPhoneなら8以降の端末)の高速充電が可能になります
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) 外箱
Anker(アンカー)いつもながらシンプルなデザインの箱です
iPhoneとiPadの充電に必要だったので45W+15WのAnker PowerPort Atom III を購入しました
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) 仕様
製品サイズ:約68 × 69 × 28 mm
Anker公式サイトより
製品重量:約150g
入力:100 – 240V ~ 1.8A 50 – 60Hz
USB-C出力:5V=2.4A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=2.25A (最大45W)
USB-A出力:5V=2.4A / 9V=1.66A / 12V=1.25A(最大15W)
パッケージ内容:Anker PowerPort Atom III (Two Ports)、取扱説明書、18ヶ月保証(※正規販売店からの注文に限ります。詳細は「出品者のコメント」をご確認ください。なお注文番号が保証書の代わりとなります。)、カスタマーサポート
製品型番:A2322121
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) 特徴
- USB Power Delivery対応
- Qualcomm Quick Charge対応
- 最大45W+最大15Wの2ポート(合計60W)
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) 内容物
- Anker PowerPort Atom III (Two Ports)
- 取扱説明書
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) 本体
アダプタ本体の表面は光沢のありツヤツヤしています
アップル純正のアダプターと色が似ています
端子部分は艶消しになっていました
USB–C出力:5V/2.4A、9V/3A、20V/2.25A
USB–A出力:5V/2.4A、9V/1.66A、12V/1.25A
プラグは折り畳み式となっています
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) 使用方法
アップル製のUSB-C – Lightningケーブル又はMfi認証のUSB-C – Lightningケーブルとアダプタを繋げます
次にPD対応機種(今回はiPhoneX)を繋げます
iPhoneの場合、必ず純正かMfi認証のケーブルを使ってください。有名な家電量販店で購入すればほとんど、メイドフォーアイフォーン(Mfi)の文字があると思います。後はPD対応機種であるかどうかです
扱い方は繋げるだけなのでとくに難しいことはありません
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) 充電時間iPhoneX
iPhoneX(バッテリーの最大容量は86%〜87%)、ELECOM(エレコム)製の新品USB-C – Lightningケーブル(MPA-CL 10WH)とアップル純正の新品USB-C-Lightningケーブルを使用しました
iPhoneはバッテリーが無くなってから(0から)充電しました
時間/回数 | ELECOM MPA-CL 10WH | 1回目 | 2回目 | 3回目 | アップル純正USB-C -Lightningケーブル | 1回目 | 詳細不明の FOXCONN製 | 1回目 |
0分後 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | |||
10分後 | ー | 17% | 16% | 17% | 16% | |||
20分後 | 31% | 33% | 34% | 34% | 31% | |||
30分後 | 46% | 49% | 49% | 49% | 47% | |||
40分後 | 59% | 60% | 62% | 62% | 59% | |||
50分後 | 70% | 72% | 73% | 73% | 70% | |||
60分後 | 78% | 80% | 81% | 81% | 79% | |||
70分後 | ー | 86% | 87% | 87% | 85% | |||
80分後 | ー | 91% | 92% | 92% | 91% | |||
90分後 | ー | 95% | 95% | 96% | 94% | |||
100分後 | ー | 97% | 98% | 98% | 97% | |||
110分後 | ー | 99% | 99% | 99% | 99% | |||
120分後 | ー | 99% | 99% | 99% | 99% | |||
ー | 100% 125分後 | 100% 122分後 | 100%124分後 | 100%129分後 |
1回目(ELECOM MPA-CL 10WH ):20分後から30分後の間に3分ほど電話が掛かってきて会話しました
充電30分後には50%に近い数値が出ています
充電時間100分後以降は充電のスピードが遅くなり122〜125分後に100%になりました
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) 充電時間iPad Air3
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) A2322を使って、実際にiPad Air3を充電してみました
充電時間\回数 | アップル純正USB-C -Lightningケーブル | 1回目 |
0分後 | 0% | |
30分後 | 34% | |
40分後 | 46% | |
50分後 | 58% | |
60分後 | ||
90分後 | 85% | |
120分後 | 94% | |
130分後 | 95% | |
140分後 | 97% | |
150分後 | 98% | |
160分後 | 99% | |
100%(165分後) |
満充電(0%から100%)に掛かった時間は約165分(2時間45分)でした
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) 比較
iPadに付属している電源アダプタ(10W)と比較してみました
Anker PowerPort Atom III のプラグは折り畳めますが、iPadのアダプタと比べるとかなり大きいです
厚みはほとんど変わりません
Anker PowerPort Atom III:144g
Apple 10W USB電源アダプタ:67g
数値で比較すると重たいイメージですが、純正アダプタを2つ持ち歩くよりは一つにまとまっている方がスマートに感じます
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) 感想
急速充電の名の通り、期待していた充電スピードを実感できます。iPadAir3でも急速充電を実感できます。1ポート100WのアダプタがAnker製で発売されています(現在、販売停止中)が、iPadとiPhoneで使うのであればAnker PowerPort Atom IIIで十分だと自分は思いました
室内18度の中で充電しましたが、iPadAir3、iPhoneX共に発熱はあまりありませんでした。高温になならないのでバッテリーにはあまり負担がなさそうです。夏場は少し温度が上がりそうですが…
1ポート最大60Wが必要であれば、Anker PowerPort Atom PD 2かAnker PowerPort Atom III 60Wがおすすめです
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) まとめ
- 1ポート最大60Wではなく、45W+15Wの合計で60Wなのでスマホとタブレットの組合せに最適(30W+30WのAnker PowerPort Atom PD 2もおすすめ)
- iPhoneには関係ないが、クイックチャージにも対応
- アダプタはけっこうデカイが、旅行などで活躍できそう
- PD充電にはUSB-C – Lightningケーブルが必要
- アダプタとケーブルを購入するとけっこう高い
- 2台同時に充電する必要があまりなかったが、しばらくはこれ1台で活躍が期待できそう